定置網漁について

漁業

こんにちは!おさむです!!

もうすぐ8月も終わりが近づいていますね。
わたしの職場はお盆休み明けからコロナが流行ってます。
40人中10人感染で、感染率は驚異の25%。。。しかし、職場はお構いなしに残った人で仕事をしてます(笑)
わたしもちょっと調子が悪い気もしますが、熱も出ないので問題なく出社しております。

さて、そんな少ない人数の中での最近の仕事はというと、網をメンテナンスのためお盆前に全て回収してしまっているため、漁はしていません。
魚を獲らない漁師は楽しくありませんね(笑)
しかし、このメンテナンスが一年間の水揚げを決めると言っても過言ではないくらい大切な作業ですので、きちんと働きます。
また、魚の水揚げばかりしていると単調な肉体労働ばかりなのですが、この時期は網の修理技術はもちろんのこと、修理作業を通して網の設計を理解することができるいい機会ですので、頭を使って学んでいきます!
前の粟島ではよくじーさん漁師に「頭は生きてる間に使え!!」とよく怒られていたことを思い出します(笑)

とまあ最近の仕事の話としてはこんな感じなんですが、多少時間に余裕があるので改めて
「定置網とは?」とちょっと気になるところもあるので、まとめてみようかと思います。

定置網漁とは

季節ごとにどんな魚がどこで獲れるかという情報、狙う魚の習性や沿岸の潮の流れなど、先人漁師たちが蓄積してきた独自のノウハウによって網を海底に設置する。

参照:漁師.JP

まず、定置網漁について簡単に説明していきます。
定置網漁とは読んで字のごとく、「定まったところに網を設置する漁法」のことを言います。
この漁法での一番のポイントは「(繰り返しになりますが)定まったところに網を置く」ところにあります。
船で釣りに出かけると、魚群探知機とかを使い、海の深さや魚影を確認しながら、魚のいるポイントで船を止めて釣りを開始します。これは魚を「追う」漁法と言えます。
一方定置網漁は網を固定してしまっているため、魚は追えません。定置網漁は「待つ」漁法になります。
その土地の特徴(海底の地形や海流の流れ等)や魚の習性を把握し、泳いでくる魚を網で遮って、袋状の網の中へ誘導して漁獲します。

定置網漁のメリット・デメリット

【メリット】
①鮮度抜群
 ⇒ 網の中で泳いでいる魚を漁獲するため、鮮度は抜群です!!
   魚種により、血抜きや神経締めを行い、海水氷で魚体をしっかり冷やしこみます!!
②エコ
 ⇒ 漁港から出てすぐのところに網が設置してあります。
   佐渡や粟島は港を出て5分もすれば漁場に到着します。
   そのため操業にかかる燃料も少なく経済的で環境にやさしいです。
   また、水揚げ作業も機械化が進んでおり、漁師にとっても昔より省エネになってます。
③安全操業
 ⇒ 自然相手ですので、いくら近いからと言ってムリは絶対しません。
   人間が危険なことはもちろんのこと、ムリをすると漁具や漁船に対しても想定外の負荷が
   かかり破損する可能性もあるので、人と道具の安全第一で操業します。
④初心者◎
 ⇒ わたしは定置網漁に携わって4年になりますが、全くの素人の私でも大丈夫でした。
   10人から多いと20人1チームで操業するので、先輩漁師に教えてもらいながら経験を積んで
   いけます。
   基本的に最初は網を引っ張る、魚と触れ合うといった肉体労働メインとなるので、動いて
   経験しながら、魚や道具の扱い方や漁具のメンテナンス、仕掛けの設計等々覚えていきます。

【デメリット】
①一応会社であること
 ⇒ それなりの人数がいるため法人組織である場合が多いです。
   厚生年金や社会保障がそれなりに確保されていますが、それなりに拘束時間はあります。
   魚獲って市場に出荷して終わり!!ということはあまり多くなく、わりとのんびり仕事を
   して、お昼前に解散みたいな感じで、思ったほどメリハリはないです。
②まとまった人手が必要なこと
 ⇒ かなり大掛かりな仕掛けであるため、ある程度まとまった人手が必要になります。
   機械化が進んでるとは言っても、2・3人いればできる漁業ではありません。
   採用活動、人手の確保は一番重要なことかもしれません。
③じーさんたちの昔話を一方的に聞くこと
 ⇒ 本当によく話してくれます(笑)。しかも同じ話を何回も。。。
   その土地に住んで、その土地の話もしてくれるので学びも多いですが、たくさん話を聞いた
   報酬といったところです。

今回はこんなところで終わりにします。
次回以降、定置網漁の漁業従事者の年齢や収入、定置網の漁獲魚種や漁獲量、日本国内および海外での定置網事情等々、何回かに分けて書いていこうと思います。
ではまた~

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